この2部構成のブログシリーズのPart１では、MasterControl製品管理ディレクターのKatie Farleyが、Masters Summit 2022のセッション「The Future Is Now」でManufacturing Excellenceに計画されている今後の特徴や機能について紹介しました。製造業の近代化"Part２では、その他の新機能、MasterControl Insights、MasterControl Logbooksなどを取り上げています。

新機能：バリデーションオンデマンド
これは、Manufacturing Excellence構成のためのカスタム、組み込みオートメーション検証テストです。これは、基本的にマスターテンプレートを試験的に実行して実行し、構成仕様を含むレポートを提供する自動テストソフトウェアを埋め込むことによって、お客様の環境で構成をテストする機能を提供します。このレポートには、テストに関する情報や、失敗した場合の情報も含まれます。また、実行された本番の記録と同様に、合格したものについての客観的な証拠を示すスクリーンショットを提供することができます。テストサイトや本番サイトで、オンデマンドの検証機能を実行することができるようになります。

以下のスクリーンショットは、検証のプロセスを示しています。ユーザーは、パイロット版でマスターテンプレートを選択し、製品ファミリーのオプションを選択しました。また、まだロールが割り当てられていないステップを完了させるロールを決定しています。このプロセスでは、お客様のシステムからロールを使用します。当社の最新のMESソリューションは設定可能であり、どの組織も独自のプロパティとロールを割り当てた独自の構成を持っています。お客様の環境にある特定の構成でこれを実行できることは、非常に価値のあることです。

「オンデマンドの検証機能とともに、設定ドキュメントの作成にも取り組んでいます。このドキュメントには、マスターテンプレートに設定された内容、追加されたすべてのプロパティ、すべてのステップタイプに関するすべての情報が表示されます。」 Farleyは説明します。「これは、生産記録からいつでもアクセスできるようになります。例えば、あるステップを完了するためにどのようなロールを許可したかを確認したかった場合、設定ドキュメントでそれを見つけることができます。」

その他、オンデマンドでの検証の利点は以下の通りです。

• 手作業ではないので、時間を大幅に節約できる
• 新機能が有効化された時点で自動化できる
• 検証が容易になるため、拡張に対応できる
• 専門的な知識を必要としない

MasterControlインサイト
生産データを実用的なビジネスインテリジェンスに変換します。MasterControl Insightsは、より多くのデータを提供および表示し、より良い意思決定を迅速に行うことを可能にします。機能には以下が含まれます。

• 最新のデータレイクアーキテクチャ
• 高度な探索と可視化
• 堅牢なレポートと主要業績評価指標（KPI）管理
• 自分でフィルタリングして設定できる事前設定済みダッシュボードとカスタムダッシュボード
• 人工知能（AI）、機械学習（ML）、自然言語処理（NLP）を活用したスマートインサイト

「皆さんの中で、レポートにJReportsを使ったことがあったり、現在（Manufacturing Excellence）で利用できるダッシュボードを使ったことがある方がいれば、これはとても良くなるはずです。」とFarleyは述べています。

以下のスクリーンショットは、現在利用可能な指標と属性を表示したものです。これは、2023年初頭にリリース予定のMasterControl Insightsダッシュボードの例です。

マスターコントロールのログブック

MasterControlの新しいLogbooksソフトウェアは、生産現場の多くをデジタル化し、紙のログブックに伴う苦痛を解消することが可能です。2023年にリリース予定のフェーズ1では、ログブックへのアクセスが分離され、独自のハブとなる予定です。また、第一段階のソリューションには以下のものが含まれます。

• 完全に設定可能なビルダー - ノーコードのコンセプトに基づいている
• 表形式入力に最適化された実行機能
• ログブックに特化した例外処理によるレビュー
• 設定後にステップの種類を変更できるなど、ビルダー機能を最適化

今後、設定オプションの追加、生産実績の統合などの機能を予定しています。以下のスクリーンショットは、MasterControl Logbooksのインターフェイスです。

*MasterControl Insiderに掲載予定のMasterControl Logbooksの記事にご注目ください。

2023年以降に向けて

前述のように、MasterControlは、ユーザーにさらなる可能性と価値を提供する革新的な技術を追求しながら、Manufacturing Excellenceを向上させ続けています。何に取り組むか、何が製品ロードマップの一部となるかをどのように決定するのでしょうか。以下の項目は、私たちがどのように意思決定を行うかのベンチマークとなるものです。

• リサーチ - 最も複雑で非効率、かつリスクの高い分野や、まだデジタル化されていないプロセスを特定します。これらのコンセプトの多くは、お客様のご意見から直接生まれたものです。
• 原則 - 当社の基本原則であるスピード、柔軟性、接続性、インテリジェンスが最も大きな影響を与える可能性のある分野です。
• 開発 - 変化する業界、お客様の期待や製造モデルの変化に合わせて進化するソリューションを開発します。

マニュファクチャリング・エクセレンス アドバンスド・アナリティクス

アドバンスド・アナリティクスは、特定のトレンドなどのデータを提示するだけの従来のアプリケーション・プログラミング・インターフェイス（API）ツールをはるかに超えるものです。以下のスクリーンショットは、何かが進行している期間と生産記録のパターン（特定のシフトや特定のグループで修正が行われている可能性がある）の異常値を検出する例を示しています。

バイオメトリクス認証

生体認証によりデータを取得し、電子署名を行うことで、システムをシームレスに運用する機能です。例えば、心臓、目、顔、声のトーン、スマートカード、腕時計などが考えられます。「これは未来の方法であるだけでなく、より安全です」とFarleyは述べています。

また、ワークフローの最適化という意味もあります。生産現場に複数の人がいる場合、誰かが手順を終えて、別の人が立会いや検証のためにやってくることがあります。このような認証は、これらのプロセスを合理化し、スピードアップさせ、さらにセキュリティのレイヤーを追加します。

材料・機器管理
マニュファクチャリング・エクセレンスの将来に予定されている多くの開発には、MasterControlのアプリケーション間で共有されるデータを管理するためのより良い方法が含まれています。たとえば、どのような機器や材料を使用しているかについての知識を深めることができます。構造化された機器のコンセプトは、当社のログブック機能と密接に関連しています。機器のマスターリストを作成し、その機器のログとアクションを関連付けることができます。

材料・機器管理における構造化データのコンセプトの利点は以下の通りです。

• 受入検査、生産記録、ログブックに使用する
• MasterControl Insightsでの使用
• ロットの系譜と使用場所情報の提供
• 仕掛かり品（WIP）情報の収集
• 問題の発生を未然に防ぐ

次世代プラットフォーム

現在、私たちはQuality Excellence、Manufacturing Excellence、Insightsを提供しています。次世代プラットフォームでは、さらに多くの価値を提供する予定です。先進的なプラットフォームにおけるManufacturing Excellenceの将来の利点には、次のようなものがあります。

• 継続的なデリバリー
• 検証の自動化
• ノーコードのユーザーエクスペリエンス
• インテリジェントなプロセスの自動化
• AIに最適化されたデータアーキテクチャモデル
• 高度な品質イベントとの統合
• データモデルの共有
• トレーニングおよびドキュメントの統合
• アドバンスト・トレーニング・モジュールと連携したOJT（On-the-Job Training）

Masters Summit 2023の日付を保存する
マスターコントロールは、今年も素晴らしいMasters Summitのイベントを楽しみにしています。2023年10月16日～20日、ユタ州ソルトレイクシティで開催されるMasters Summitにぜひご参加ください。Masters Summit 2023への参加登録はお早めにお願いします。

本投稿は、英語の文献を元に翻訳または抄訳及び校正を行っており、本サイトに掲載されている全ての情報や画像の著作権は、当社（マスターコントロール株式会社）に帰属します（他社提供のクレジット表記入り画像等を除く）。コンテンツの再発行及び再配布は、個人利用の場合を除き、当社より許可を得た場合のみ可能です。また、本ブログを含む当社のWebコンテンツを利用することで発生する損害やトラブルについて、当社は一切の責任を負いません。