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2021-07-23コラム

CMOにおける電子化の必要性

  • CMO(医薬品受託製造)やCDMO(医薬品受託開発製造)が、需要増への対応、新市場の開拓、そして市場競争を勝ち抜く為には、電子化が必要不可欠です。

    昨年、バイオ医薬品及びバイオプロセス業界の経営者が新型コロナウイルスの影響に関する見解を述べました。CMO及び他の委託事業は、20年以上にわたって年率12%の成長を遂げており、利用は更に加速していくと発言されました。

    現状を踏まえると、この考察は正しかったと言えます。個別化医療に対する需要の高まりだけでなく、新型コロナウイルス向けの治療薬及びワクチンの開発や製造の中心にはCMO及びCDMOの存在があり、その需要も益々、拡大してきています。


    品質の加速及び維持

    市場の変化に対応していくには、CMOには次のような内容への対応が求められます。

    • 高い品質レベルを維持しながら、製造のスピードを向上
    • 生産品目によって変更が求められる製造ラインの管理
    • スケールアップを迅速に行い、生産能力を拡張

    これらは全て電子化によって実現が可能であり、テクノロジーの進化から生み出されてきた利点も、必要不可欠な物へと変化してきています。

    グローバルに展開している製薬会社のFagron社では、デキサメタゾンが新型コロナウイルスの重症患者の死亡率を低下できることが判明した際、想定外の需要の急増に直面しました。しかし、電子化を既に推進していたことで、同社は製品のライフサイクルを通して品質を維持しながら生産能力の拡大を実現することができ、北米における目標であった95%の初回出荷率に近づいています。


    競争力を維持するには

    これまでの実績から多くの企業で電子化の取り組みが増加してきています。2021年3月に実施した調査では、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、95%が、製造業のデジタルトランスフォーメーションが自社の将来の成功に不可欠であると回答し、91%はデジタルトランスフォーメーションに対する投資を増加したと回答しています。

    また、既に多くの企業では電子化を優先事項と位置付けており、市場における競争を勝ち抜く上で重要な要素です。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの名誉教授であるLeslie Willcocks氏は、デジタルトランスフォーメーションに関する研究を行っており、一度遅れをとった企業は、その遅れを取り戻すことができない可能性があることを発表しました

    「デジタル技術の導入が遅れると、短期的にはコストや人材、時間の面でリスクが減るかもしれませんが、長期的にはビジネスリスクの増大と競争力の低下を招くことが他の研究でも同様に明らかになっています。この傾向は、今後5年間、AIや自動化といった新技術の導入が進むことで継続し、拡大していくでしょう。そして、その新技術の活用における業界のリーダーが得る差別化は、埋めることができない差になる可能性があります。」

    このトレンドを追いかけ、さらに先を行く為、そして需要の増加に迅速に対応していく為には電子化が必要不可欠です。詳細は、Trend Brief「A Fast-Paced Industry is Picking Up Speed(※英語)」をご覧ください。

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