"Stronger Together "をテーマに、5月にイタリア・ミラノで開催された2022年のMasters Conference。このカンファレンスは、COVID-19の制約により2年間バーチャルカンファレンスが続いた後、ヨーロッパのお客様を直接お迎えする初のMasterControlユーザーカンファレンスとなりました。多くの方にとって、3年ぶりの同僚との再会となりました。3年ぶりの対面での開催に、会場は大いに盛り上がりました。会議では、参加者全員の安全を確保するため、最新の衛生基準に従いました。

ミラノは、質の高い会議を行うための理想的な舞台となったのです。マスターコントロールのCEOであるJon Beckstrandと最高製品責任者のMatt Loweは、イタリアの短編冒険映画に出演し、観客を楽しませながら、イタリアの衣服、車、食品に施される個別のケアと職人技と品質産業との間に深い類似性を持たせました。映画では、細部への投資と革新への意欲が、イタリア人、マスターコントロールの従業員、そして顧客に、自分たちのブランドに対する当然の誇りを与えていることを探りました。

基調講演では、Beckstrand（写真上）が、マスターコントロールの顧客がいかにヒーローであるか、また、マスターコントロールがいかに彼らの重要な仕事を完遂するためのサポートを提供しているかを指摘しました。例えば、Axogen社のKarl Sharrah氏は、監査を成功させ、フォーム483の警告とシャットダウンを回避し、Ericaという少女が切断された手に神経移植の恩恵を受けることができるようにした、と日常業務を行う品質専門家の例をいくつか挙げました。Beckstrand氏は、適切な製品を適切なタイミングで利用できるようにするのはお客様であり、MasterControlソフトウェアがお客様を支援するためにある、と述べました。

基調講演では、人間、英雄、心、癒しというテーマで話が展開されました。

EpiBone社のNina Tandon社長は、1万5千年前の人類の化石を紹介し、骨折が治癒している様子を見せました。ある考古学者は、これを文明の礎と表現していることを説明しました。MasterControl Manufacturing Excellenceソリューションを活用して骨移植を行うEpiBone社は、その複雑な「国産」プロセスを使用する許可をFDAから得た最初のバイオテクノロジー企業であり、2021年に3回成功させています。Manufacturing Excellenceのおかげで、EpiBone社はコンプライアンスに準拠した電子署名により、サインオフプロセスを6週間から20分に短縮することができました。Tandon社長は、手頃な価格の製品を大規模に製造するためには、技術が人体だけでなく、臨床や経済環境でも機能しなければならないと発言しました。

未来学者で『Digilogue』の著者でもあるAnders Sorman-Nilsson氏は、アナログな心への共感を挑発しました。「共感力を真に拡大するためには、デジタル化も必要です」。人工知能（AI）を含む新しいテクノロジーを受け入れることに消極的な人もいますが、彼は、デジタルタッチは、最も必要としている人に適切な製品を素早く届けることができるため、最も人間的で人道的なタッチであると訴えたのです。彼は、自分の両親がデジタル革新に抵抗した結果、104年の歴史を持つ家業を倒産させ、顧客とのつながりを完全に失ってしまったというエピソードを紹介しました。また、平凡な作業を自動化することで、その作業が有意義かつ人間らしいものになり、企業だけでなく人間にとっても致命的なエラーや遅れを減らすことができることを説明しました。

詳細な分科会のプレゼンテーションとワークショップでは、マスターコントロールがいかに顧客の「なぜ」を理解することに誇りを持っているかが示されました。プレゼンターは、お客様と個人的につながり、質問に答え、日々の悩みに耳を傾けました。彼らは、お客様の仕事をより簡単に、より効率的にするためにMasterControlを使用する方法を示すことができました。

お客様は、MasterControlが提供するソリューションと同様に、「手の届かない」ソリューションを見つけることに熱心でした。この春先のMasterControl InsightsソリューションのEMEAでの発売を記念して、「Insights Aperitivo」（ハッピーアワー）でご褒美が与えられました。この映画は、紙ベースのプロセスと異種システムのために現在アクセスできない膨大な量の製造および品質データを、ソース、管理、および合成するという、顧客の「実存的」ニーズをドラマチックに表現しています。このような悩みは実際にありますが、幸い今は解決策もあります。

毎年恒例のハッカソン"'Festa di Hackathon "とMasters of Excellence Awards Gala, "Gala di Maestri "が開催されました。お客様から250以上の機能拡張が寄せられ、その中から3つが選ばれ、コード化され、バージョン2022.3とともにリリースされる予定です。今年の受賞者は、デジタル・トランスフォーメーションのAlmac Sciences社、品質チャンピオンのBONESUPPORT AB社のMaria Bengzon氏などです。

カンファレンスは、別れの挨拶と2023年にリスボンに戻るという計画で幕を閉じました。マスターコントロールの従業員もお客様も、共に過ごした時間によって強化され、このようなユニークなネットワーキングの機会や、そこから生まれる画期的なコラボレーションをさらに楽しみにしているようです。

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