今年で14回目を迎えたMasters Summitは、約1,000人の参加者があり、ほとんどの参加者がバーチャル、一部の参加者が対面というハイブリッドな環境で開催されました。新型コロナウイルスに関連する制約が続いたため、Masters Summitは完全な対面式には戻れませんでした。しかし、マスターコントロールの最大の年次ユーザーイベントとして知られる教育やエンターテイメント、ネットワーキング、ハッカソンを止めることはありませんでした。ここでは、2021年のイベントのトップハイライトを紹介します。

基調講演

初日の基調講演では、例年同様、マスターコントロールのCEOであるJon Beckstrandが、ライフサイエンスの未来と、マスターコントロールの新製品の開発でどのように変化に対応しているかについて語り、インスピレーションを与えてくれました。プレゼンテーションの中で、Beckstrandは、お客様の製品がどのように生活を変えているか、また、製品を市場に送り出すためのすべての個人とその仕事のつながりについて、元気の出るような話を披露しました。そのひとつは、6歳のときに縄跳びで不慮の事故に遭い、手を切断してしまった女の子の話です。偉大な外科医とアドバンスト・ナーブ・セラピー社の製品によって、彼女の手は再構築されることになりました。現在、彼女は完全に手を使い、感覚を取り戻すことができました。

Beckstrandは、ライフサイエンスにおける品質と製造の役割を強調し、人生を変える製品を市場に送り出すために、彼らの仕事がいかに不可欠であるか、そしていかに連携しているかを説明しました。患者さんの人生を変えるような高品質の製品を届けるために、何らかの形で裏方として働いている人たちです。Beckstrandの基調講演は、以下のページ（※）でご覧いただけます。

火曜日の朝は、EpiBone社の共同設立者兼CEOであるNina Tandon氏の講演から始まりました。MITで生体電気工学の学位を取得したTandon氏は、骨と軟骨の置換にアプローチする方法の「脚本を変える」ことに興味を持ちました。発見の道に進んだTandon氏は、どの電磁信号が私たち自身の幹細胞から骨を成長させるかを特定することができ、それがEpiBone社の共同設立につながったのです。現在、同社は最初の臨床試験患者を抱え、2人目の臨床試験も進行中です。最初の患者は、外傷性事故の後、EpiBoneで成長させた顎骨を4つ移植し、顔を再建しています。Tandon氏の家族は、彼女のキャリアパスに大きな影響を与え、さまざまな意味でインスピレーションを与えてくれました。Tandon氏とEpiBone社が、患者さんの人生を変えていることは間違いありません。

水曜日の朝は、未来学者で「The Algorithmic Leader」の著者であるMike Walsh氏が、デジタル変革に関する新型コロナウイルスの影響について話しました。ポジティブな側面から見ると、新型コロナウイルスはテクノロジーの必要性を加速させ、私たちを10年前に進ませたと言えるでしょう。そのうえで、企業やリーダーは旅を続け、新しい考え方を受け入れる必要があると語りました。Walsh氏は、これからの時代をリードし、マネジメントするための3つの異なるルールと、それぞれの基本原則を視聴者に提示しました。その中で示唆に富むのは、仕事と成功は、リモートやオフィスなど働く場所ではなく、どのように働き、物事を成し遂げるかであるという考え方です。彼は、組織を構築し、将来に向けて従業員を育成する際に、モビリティ、メモリー、自律性、客観性、ベロシティに注目するよう参加者に呼びかけました。

また、Beckstrandは、Thermo Fisher Scientific社、Northeast Scientific社、Kindeva社の3社のお客様との対談を開催しました。これらのお客様は、それぞれマスターコントロールの運用と、ソフトウェアが組織に与えた影響について説明しました。また、組織に変化をもたらす際の課題やその克服方法、導入スピードの管理方法についてもお話いただきました。これらのお客様との会話については、後ほど詳しくご紹介します。Kindevaの品質担当副社長Will Donovan氏との対談は、下記からご覧いただけます（※英語）。

コメディー＆マジック

コメディアン、マジシャン、そしてNetflixの「Magic for Humans」のホスト兼クリエイターであるJustin Willman氏は、基調講演とセッションの間にエンターテインメントを提供しました。マスターコントロールの役員と一緒に楽しむことを選んだ彼は、マスターコントロールのChief Culture OfficerのAlicia Garcia、製品・マーケティングの責任者であるMatt Lowe、そして、Beckstrandを驚かせました。誰も退屈な会議には出席したくありません。Willman氏は、Summitの参加者が少し笑い、彼のマジックに驚き、会議の終わりに良い話をして終わりました。

Masters of Excellence Award

水曜日に行われたMasters Galaでは、2年連続で、Masters of Excellence Awardに非常にふさわしい人たちを表彰しました。

Masters of Excellence Quality Champion賞は、個人に与えられる唯一の賞で、今年は、Fagron社のMatthew Sietz-Paquette氏が、MasterControlの導入と品質文化の組織全体への拡大に対する功績で表彰を受けました。Fagron社は、66拠点のうち11拠点でマスターコントロールを使用しており、全世界で1,000人以上のユーザーが、組織全体にソフトウェアを導入するために継続的に取り組んでいます。Seitz-Paquette氏は、組織を1つの品質プラットフォームにまとめる努力のリーダーであり、チャンピオンでした。

「品質はファグロンで行うすべてのことの核心です」とSeitz-Paquette氏は述べています。

「マスターコントロールを使用することで、当社の従業員は品質基準を維持するための最も正確で最新の情報を常に把握することができます。」

Gritstone社は、デジタル生産記録の導入による品質と製造プロセスの統合に成功したことが評価され、デジタルトランスフォーメーション賞を受賞しました。癌の免疫療法治療薬を開発する企業として、製造時のヒューマンエラーを軽減し、製品を迅速に市場に送り出すことは非常に重要なことです。

「Gritstone社のCOOであるErin Jones氏は、「マスターコントロールによるデジタル変換により、シームレスな製造プロセスを実現しました。このソフトウェアは、自動的に計算とデータチェックを行い、入力内容が仕様に合っていることを確認します。これは、当社の品質チームが効率的に製品をレビューし、リリースできることを意味します。」と述べています。

マスターコントロールの最新製品であるInsightの発売を準備する中、Navigate BioPharma社はベータ版と早期採用プログラムに積極的に参加しています。Navigate BioPharma社は、新製品の形成に貢献し、その結果、Analytics Masters of Excellence Awardを授与されました。

品質システム担当シニアマネージャーのEd Hendrickson氏は、「私たちは、データをより活用するためのインサイトの新機能を心から楽しみにしています。「私たちは、新製品でマスターコントロールとパートナーを組む機会を得たことを歓迎し、私たちのフィードバックが開発に反映されたことに感謝しています」と述べています。

ハッカソン

Masters Summitの初日の夜、伝統に従って、お客様がマスターコントロールのソフトウェアに追加してほしい機能を選択し、当社のプログラマーグループが48時間でそれらの機能を開発することに挑戦しました。火曜日の朝に行われるライブ投票では、会場にいる参加者とバーチャル参加者の両方が、「March Madness（※全米大学バスケットボールの全国大会の別称」スタイルのトーナメント形式で機能を進めたり、削除したりしながら票を入れ、最終的に優勝機能を決定しました。

しかし、私たちの期待を裏切ることはなく、また、最終日に発表される機能は決してひとつだけではありませんでした。2021年、私たちのエンジニアは、トレーニングコースを管理するための全選択と複数選択の機能を含む7つの機能強化を約48時間で実現させました。。

Masters Summit 2022について

マスターコントロールは、来年、完全に対面式のMasters Summitを開催することを楽しみにしています。2022年10月24日～27日、ユタ州ソルトレイクシティで開催されるイベントにぜひご参加ください。

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