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2021-09-15コラム

製造管理に既存のテクノロジーを導入する5つの課題

  • 製造現場の電子化と自動化を実現するには、MES(製造実行システム)が唯一の選択肢であるという考え方が長年、存在しています。一方で、多くの製造現場では、従来のMESを採用する上での課題により、多くの企業が製造環境の電子化を躊躇しています。

    MESは、製造環境が高度に自動化されており、大量生産及び高収益なケースにおいて、製造プロセスの自動化やトレーサビリティーの向上、エラーの防止、コストの削減を実現する効果的なツールであると考えられています。

    一方で、既に多くの企業が認識している通り、MESが製造管理を電子化できる唯一の手法ではなく、新技術等を活用することで、よりスマートに早く、そして、負担の少ない価格で製造業務を電子化することが可能となってきています。

    当社が最近、開催したWebセミナーでは、CPO(Chief Product Officer)であるMatt Lowe、SVP of Go-to-Market StrategyのMarty Smithにより、MES等のテクノロジーを導入する際の一般的な課題と、電子化とはお客様の想像以上に簡単であるという点について、講演を行いました。

    課題#1:費用と時間のかかる導入

    複雑さにもよりますが、MESの導入には、数ヶ月から数年かかることがあります。また、市販されているMESの場合、サービス費用はライセンスの2倍程度ですが、カスタムで構築が可能なMESの場合、サービス費用がライセンスの5倍を超えることもあります。

    Reality:当社の提供するMasterControl Mx(Manufacturing Excellence)のサービス費用は、ライセンスの1/3程度にて提供しています。また、クラウドサービス上にて運用可能な製造管理システムにより、計画段階から構築、テスト、トレーニング、そして、本番稼働までを最短8週間で実現可能です。また、導入作業についても、IT部門や外部のコンサルタントで構成された大規模なプロジェクトチームを編成することなく、試験導入等を活用することで90日程度で完了することができます。

    課題#2:柔軟性に欠ける設定機能

    従来のMESがカスタマイズ可能な理由は、ハードコードを行なっている為であるという点をセミナーにてSmithは指摘しました。その為、製品やプロセス、パラメータ、容量を変更する必要がある場合、その内容にMESを合わせるのは容易ではありません。このような変更には多くの時間がかかり、費用も膨大なプロセスエンジニアリングが必要となります。

    Reality:MasterControl Mxが採用しているノーコード構成という仕組みにより、製品や製造方法の変更発生時にプロセスやパラメータをスピーディーに変更することが可能となります。このように、設定変更可能なソフトウェアは、既存の業務プロセスやワークフローを変更する必要がない為、費用が嵩みがちなリエンジニアリングも不要です。

    課題#3:ユーザーが慣れるまでに時間がかかる

    従来のMESのようなシステムが抱える課題の一つは、高度に自動化するよう設計されている弊害により、ユーザーが犠牲になっている状態であると、セミナーでもLoweが指摘しました。また、エンドユーザーにとって使いにくいだけでなく、社内外の専門家によるサポートが必要となる点も課題です。

    Reality:MasterControl Mxは、どのような製造環境にも対応できるよう設計されており、特に現場にてタブレット等のモバイル端末を使用しているケースに適しています。また、製造現場の担当者の方々の操作性を重視しており、継続的なサポートも不要で、スピーディーに導入することができます。

    課題#4:スケールアップやスケールアウトが困難

    導入されるMESの多くは、特定の拠点や製造ラインに導入された時点で失速してしまい、費用対効果の面で大きな懸念が発生しています。MESは高価格帯の製品である為、大量生産や利益率の高い製造ラインでは正当化できる一方、全ての拠点や製造ラインに対して導入されることは少ないのが実情です。

    Reality:当社のクラウドサービスにて提供されているMasterControl Mxを導入することで、製造ラインのスピーディーな拡大や縮小が可能です。従来のMESでは困難であった多品種生産や少量生産、頻繁な変更、1つの製造ラインのみの変更といった対応にも最適となっています。

    課題#5:普段の大きいバリデーション

    製造業に対するソフトウェア導入において、バリデーションも重要な課題の一つです。しかし、これは必然的な理由もあり、従来のMESに対するバリデーションは容易でなく、また、変更管理の処理にも膨大な時間を必要としています。

    Reality:当社のバリデーション向けソリューションは、企業にとって重要となる業務プロセスに焦点を当てるよう設計されており、リスクベース手法とバリデーションの自動化を組み合わせて提供されています。その結果、システム全体にかかるバリデーションの工数が数ヶ月から数日に削減することが可能です。このような最新技術は、変更管理対象としてレビューが必要な箇所も自動的に提示することができます。

    このWebセミナーを視聴する

    LoweとSmyth氏は、多くの企業が製造環境の電子化を躊躇したり、推進することができていない理由を説明した上で、連携や連動を行い、完全なペーパーレスの環境における利点について説明しました。Webセミナーの本編は下記のリンクよりご覧ください。
     

    MasterControl Mxに関する詳細は、弊社担当までお問い合わせください。

    本投稿は、英語の文献を元に翻訳または抄訳及び校正を行っており、本サイトに掲載されている全ての情報や画像の著作権は、当社(マスターコントロール株式会社)に帰属します(他社提供のクレジット表記入り画像等を除く)。コンテンツの再発行及び再配布は、個人利用の場合を除き、当社より許可を得た場合のみ可能です。また、本ブログを含む当社のWebコンテンツを利用することで発生する損害やトラブルについて、当社は一切の責任を負いません。


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