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2021-03-12コラム

VxTツールでクラウドの3つの課題を解決

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    クラウドサービスへの移行には、抵抗を感じる方も少なくありません。この移行は一定のリスクを伴いますが、それ以上のメリットをクラウドサービスから得ることができます。このメリットをお客様に提供する為、弊社では、データインテグリティやセキュリティ、バリデーションに関連するリスクの低減に努めています。お客様が自社のデータや目標達成に対して投資されるのと同様に、弊社も同じ目的を持って投資を行なっており、より良いサービスを提供する為、VxT(Validation Excellence Tool)などのソリューション開発を行なっています。

    昨年、北米にて開催されたイベント「Virtual Masters Summit 2020」にて、マスターコントロールのシニア プロダクトマネージャーであるErin WrightがVxTツールに関する講演を行いました。同製品は、クラウドサービスへの移行をよりセキュアーでシンプルに実現することを支援するツールであり、本項では、同講演にて紹介された3つの主要な課題への対処について、ご紹介いたします。


    #1:データ移行

    リスクマネジメントは、クラウドサービスへの移行において重要な要素の一つです。VxTツールでは、データ移行及び潜在的な課題がお客様の業務に与える影響を確認し、リスクアセスメントを行なっています。そして、クラウドサービスに対する主要な懸念事項の一つが自社のデータを管理できる範囲が狭まってしまうという点で、これは、クラウドサービスへの移行を躊躇されているお客様からもよく聞きます。しかし、この見解は厳密には誤りがあり、「データ移行」という言葉がこの誤解に繋がっている可能性はありますが、クラウドサービス上に移行されるデータは、その時点では、まだお客様のオンプレミス環境のデータのコピーという位置付けなのです。

    「全ての作業を開始する前に、まず、お客様環境のバックアップを行います。そして、発生する可能性は低いですが、危機的な問題が発生しても、このバックアップから環境を復元することができます。」

    また、全てのデータがクラウドサービスに移行されていることを確認する為、マスターコントロールでは定量的検証を実施しており、各移行プロジェクトにおいて、お客様のオンプレミス環境のデータの容量がクラウドサービス後の容量と一致していることの確認等も行なっています。また、定量的検証として、統計的に十分なメタデータのサンプルの比較も行なっています。この比較では、インフォカード内の全てのフィールドが適切に移行されていることを確認しています。


    #2:セキュリティー

    データのセキュリティーで不眠症になったことがある方がいるかもしれません。

    「データに対するセキュリティーの維持は、お客様にとって重要であると同様、弊社にとっても重要なことです。」

    データに対するセキュリティーリスクに対して、VxTツールでは、まず最初に他社製品とマスターコントロールの連携状況について、確認を行なっています。また、リスク軽減を目的として、社内及び第三者によるペネトレーションテストや、継続的なシステム及びデータベースに対するモニタリングを通じて、アラートやログ、リアルタイムでの通知を行なっています。

    また、データセキュリティーに関連して、第三者による不正アクセス以外に、他のお客様と共存する点に懸念を持っているお客様もいると思います。マスターコントロールでは、マルチテナントのインフラストラクチャーにお客様固有のインスタンスを組み合わせている為、各お客様のデータを適切に分離させています。その結果、他のお客様がデータにアクセスすることを防止し、お客様が管理するアクセス権を有している方だけがアクセスできる環境を実現しています。


    #3:バリデーション戦略

    クラウドサービスの最大のメリットの一つが、常に最新のリリースを使用することができるという点です。しかし、以前のバリデーション手法を使用している場合、この点が懸念になるかもしれません。リスクやベンダーが実施済みのテストを考慮せず、全てをバリデーションしようとすると、その作業には数ヶ月を要します。そこで、VxTツールでは、お客様のソフトウェア利用方法に基づいたリスクベースのアプローチを採用しています。

    「FDAが2002年から繰り返し述べている通り、機能をテストするだけでは不十分であり、お客様が意図するソフトウェアの利用方法に基づいてバリデーションは実施なくてはいけません。」

    VxTツールでは、お客様の利用方法と、弊社のベストプラクティスの設定を比較し、差分を特定後、高リスクと分類される領域に対する追加テストの実施を推奨しています。ただ、お客様の利用内容がベストプラクティスの範囲内にいる場合、文書化が必要な追加テストは不要です。その結果、新規で導入される93パーセントのお客様は、VxTの文書のみで導入を実現されています。

    マスターコントロールが提供するテスト及び文書を活用することは、バリデーションにかかる時間の大幅な削減に繋がります。また、変更管理にもVxTツールを使用するので、より多くの時間を削減することが可能です。

    「現在、アップグレード時に必要となる変更管理は、45分ほどで完了できるようになっています。」

    スピーディーにバリデーションを実施できることで、頻繁なアップグレードが懸念ではなくなり、以前のバリデーションのように頭を抱えることもなく、最新機能をご利用いただけます。


    まとめ

    クラウドサービスへの移行は大きな一歩である為、躊躇している企業も少なくありません。弊社では、お客様の為にその作業が可能な限り、簡単になるよう努めており、また、リスクの低減も行なっています。マスターコントロールでは、お客様が抱えている懸念の先を行き、お客様の手間を最小限に抑え、最新機能を最短でご利用いただけることを目指しています。

    VxTツールに関するご質問やご要望は、弊社担当まで、お気軽にお問い合わせください。


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