新着情報

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マスターコントロールからのお知らせです。

2021-02-26ソフトウェア

クラウドでより積極的でスピーディーなサポートを提供

  • マスターコントロールでは、最先端のソリューションやサービスの提供を通じて、お客様に常に最大限の価値をご体感いただけるよう努めております。昨年の10月に北米にて開催されたイベント「Virtual Masters Summit 2020」にて、マスターコントロール米国法人のシニアエンジニアであるKaecey Rasmussenより「クラウドにおけるサポートの強化」と題して、クラウドサービスが与えるテクニカルサポートのメリットや効率性について、講演を行いました。
     
    システムモニタリング
     
    マスターコントロールがインフラのモニタリングをしている場合の障害発生時の対応に関する説明を行ないました。まず、お客様の環境に問題が発生した際、瞬時にモニタリングシステムからの通知を受け、リアルタイムで環境の調査を行い、課題解決へのアクションを開始することができます。従来は、お客様からご連絡をいただき、そこから対応を開始していた為、初期対応のスピードに大きな違いを生み出しています。下記は、クラウドサービスの安定性と信頼性を維持する為、弊社が継続的にモニタリングしている項目です。
     
    #1:サーバー
     
    ITインフラは、様々なコンポーネントから構成されており、その全てに対する適切な運用が必要です。安定した環境を提供する為、継続的に最適化を実施することは、弊社でも最優先事項であると位置付けています。
     
    • CPU:文書の承認や教育の受講、eFormなどのタスクに対する署名は、マスターコントロールを利用する上で主要な機能の一つであり、多くのお客様にご利用いただいています。このような作業には、同時期に複数名が操作することもあり、CPUの消費量が増大する可能性があります。その為、パフォーマンスの最大化を実現する為、継続的なモニタリングをCPUに対して行っています。
    • メモリー:パブリッシングのキューに膨大な数の文書を追加したり、レポートを発行するといった操作は、場合によって、多くのメモリーを消費することがあります。その為、モニタリングツールを使用して、各お客様のメモリー消費量を継続的に監視し、利用状況の傾向等を的確に把握し、メンテナンス時間に調整を行うことで、ダウンタイムや遅延といった障害発生の防止に努めています。
    • ストレージ:新規導入プロジェクトにおけるカットオーバー前の段階や拠点の追加、新しい文書の種類をマスターコントロールに追加する際など、膨大な数の文書ファイルを一斉にインポートするといったご経験があるお客様も多いと思います。クラウドサービスでは、ストレージの利用状況をモニタリングすることで、ストレージ上限を適切に調整し、個別にご連絡いただくことなく、お客様が自由にファイル登録ができる運用を行なっています。
    • ネットワーク:インターネットを介した接続は、クラウドサービスにかかせない要素であり、世界中の様々な地域からネットワークのモニタリングも行なっています。このようにネットワークも継続的にモニタリングすることで、お客様が世界中のどこからアクセスしても、安定してマスターコントロールをご利用いただける環境を維持しています。
    • データベース(Microsoft SQL):データベースのパフォーマンスや保護は、マスターコントロールを構成する要素の中でも重要な項目の一つです。その為、データに対するクエリーのパフォーマンスやインデックスの状況を定期的に確認しています。また、適切な権限を有するマスターコントロールのユーザーだけがアクセスできる環境を維持する為、継続的なモニタリングも行なっています。
    #2:サービス
     
    アプリケーションの全ての機能が常に利用可能な状態を維持するには、様々なポイントをモニタリングする必要があります。弊社では、モニタリングツールを使用して、世界中様々な地域から、200以上の項目に対する監視を行なっています。ツールが問題を検知すると直ちに通知が届き、弊社スタッフが対応を行います。下記は、それ以外で監視を行なっている他の項目です。
     
    • サービスの利用量:「各お客様のアプリケーションのパフォーマンスを向上する為に調整する点」と、講演で説明しており、キャッシュやメモリー、お客様の利用状況を見ながら調整を行なっています。
    • コードの実行やエラー:実行されるコードやエラーを監視することで、問題を検知し修正することができます。障害が発生すると、すぐに通知が来る為、お客様に状況や対応方針をスムーズに共有することができます。
    • ユーザーエクスペリエンス:運用をクラウド環境で行い積極的にモニタリングを行うことで、課題に対処することができます。引き続き、お客様からお問い合わせをいただくことも可能です。課題を見つけた際、弊社に権限がない場合、両社で協力して解決したり、解決へのご提案をすることができます。
    #3:複数部門のエキスパートがサポート
     
    お客様がソリューションの価値を最大限にご活用いただけるよう、複数の部門のエキスパートがサポートしております。本稿にてご紹介しているモニタリングからのアラートは、下記の部門に配信されています。
     
    • バックライン サポート エンジニア:お客様のシステムに異常が発生した際、最初に対応する担当者です。
    • シニア トリアージ エンジニア:お客様環境のパフォーマンスの改善を目的として継続的に動いている担当者です。
    • クラウドシステム エンジニア:モニタリングを継続的に行い、正常に動作していること、セキュリティに問題がないことを確認し維持する担当者です。
    クラウドサービスのメリット
     
    クラウド環境にて運用することには様々なメリットがあり、サポート面についても、次のような利点があります。
     
    • 従来では、IT部門と調整し、お客様からファイルやデータベースを送付いただくこともありましたが、クラウドサービスでは、その作業が必要ありません。
    • 弊社側で見つけた場合でも、お客様側から報告を受けた場合でも、弊社サポートが環境にアクセスできる為、すぐに調査業務を開始することができます。
    • 毎月第2週に緊急性の高いパッチを適用することで、セキュリティ及びパフォーマンスにおけるレベルを維持することができます。この作業は自動的に実施される為、個別にご連絡いただく必要がありません。

    また、下記の領域にもクラウドサービスの利点があります。
     
    • SQLサーバー、クエリーのパフォーマンス最適化:インシデントを自動的に開始し、調査から解決までを行います。サポートにとっても新しい試みですが、お客様からインシデントをご登録いただかなくても、対応を開始することが可能となり、スピーディーに調査業務に移ることができます。
    • スナップショット:データのバックアップとして、お客様環境のスナップショットを8時間毎に取得しています。このバックアップはローカル環境に14日間保存され、外部環境に13ヶ月保存されます。その為、万が一、復旧が必要となる深刻な問題が発生した場合でも、このデータを使用して復元することが可能です。
    • リストア:DRやBCPにおいて、環境の復元性は非常に重要なプロセスの一つです。弊社では、四半期毎にこの作業のテストを実施しており、深刻な事態が発生した際にも備えています。その為、例えランサムウェアを原因とした問題が発生しても、このプロセスを継続的に確認することにより、迅速な対処が可能となります。
    • エラーのモニタリングとアラート:発生した問題を適切な担当グループにアサインする為、独自の業務プロセスを構築し、各課題への対処を行なっています。その為、例えば、リソースの最適化が必要となる問題が発生した際、適切な担当者が直ちにアサインされ、問題の進捗及び完了報告をお客様に行います。
    • ポップアップ通知:マスターコントロールでは、システム内のポップアップ通知を使用して、緊急度の高い問題をタイムリーにお客様へ通知しています。講演内容にもありましたが、この通知機能を導入したことで、お客様に変更点やアップデートをタイムリーに通知することが可能となり、メンテナンスやナレッジベースなどを通知することもできます。
    サイト及びデータのセキュリティ
     
    ランサムウェアなど様々な脅威への対策として、継続的にアプリケーションのアップデートを行い、最新のセキュリティ対策を行っています。下記では、他のセキュリティに対する攻撃について、ご説明しています。
     
    • SQLインジェクション:これはデータベースに対するセキュリティ攻撃の一つで、クエリーを使用してデータへのアクセスや変更を行います。クラウドサービスでは、このタイプの攻撃への対処がレベルアップしており、このような攻撃の検知や停止、関連部門への通知が可能なシステムを導入しています。
    • 脆弱性検証:セキュリティリスクを把握する方法の一つとして、脆弱性検証は効果的です。全てのシステムを継続的にスキャンし、ソフトウェアまたはインフラに存在する脆弱性を検知し、外部からの攻撃に備えることができます。この検証を継続的に実施することで、常に最新のセキュリティ対策を準備することができます。
     
    サイバーセキュリティは、特定の時期だけではなく、継続的な監視と対応が必要です。マスターコントロールでは、以下のような脅威も想定し、お客様が安心してご利用いただけるよう対策を行なっています。
     
    • リモートファイルインクルード(RFI):外部スクリプトを使用して企業のサーバーにマルウェアをインストールする手法です。
    • サービス拒否攻撃(DDoS):ターゲットとするサーバーやサービス、ネットワークに通常以上のトラフィックを故意に引き起こし、サーバー等の負荷を過剰に引き上げダウン等を起こす手法です。
    • クロスサイトスクリプティング:悪意のあるスクリプトをWebサイトまたはWebサービスに挿入、主にブラウザー側から行い、他のユーザーに危害を与えます。この攻撃は他のユーザーにも広がり、データ入力可能なフィールド経由で被害を拡大させます。
    • リソースへの不正なアクセス:プライベートまたは制限されたページ、システムファイル等に不正にアクセスしたり操作する攻撃です。大量のトラフィックを送ることでネットワークを詰まらせたり、リソース負荷の高いリクエストを大量に送信することで、サーバーをオーバーロードさせます。
    お客様Webサイト
    弊社のお客様Webサイトでは、製品のダウンロード以外にもリリースノートや推奨環境、緊急障害情報など、様々な情報を提供しています。また、障害ではなく、既存機能の改修や新機能をご要望の場合、リクエストコミュニティを通じてお客様独自のアイデアを投稿することも可能で、他のお客様からの得票数の高いアイデアを優先的に実現しております。

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