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2021-02-23コラム
なぜ品質が全てを可能にするのか
- ウェリントンフーズ社は、受託製造分野における業界のリーダーであり、その成功に繋がっている理由の一つが、組織全体で品質(Quality)が共有できているという点です。昨年、北米にて開催された弊社開催イベント「Virtual Masters Summit 2020」では、同社代表のTony Harnack氏が品質の重要性に関して講演を行いました。本稿では、Harnack氏の「成功を実現する上での重要な材料としての品質」というご講演から、主要なポイントをご紹介いたします。#1:最優先事項としての品質「弊社でも他社でも、最も重要な要素の一つが品質です。製造指標や残業目標を達成しても、品質を満たすことが出来なければ、お客様は商品を購入しません。その為、品質は構成要素として必須なのです。」Harnack氏は、利益率など品質以外の要素を優先し始めた時が企業の転落の始まりであると述べました。品質を優先せず、また、投資も行わずして、他を実現したことに意味が無いからです。#2:品質システムは品質へのコミットメント品質への投資とは、品質システムへの投資を意味しています。そして、Harnack氏は、品質システムとは完成品の検査以上のものであり、それは、企業の文化であると述べました。品質に対するリーダーとしてのコミットメント及び同分野におけるツールへの投資を通じて、品質は、マインドセットとして組織内全ての部門で共有されます。そして、それぞれの要素が一つに繋がった時、それは、高品質な製品を提供することに繋がります。「品質は全ての部門に関係しています。品質がシステムとして繋がっていなければ、全社的に展開できているとは言えず、それは製造ラインの最後の工程で深刻な問題として現れるでしょう。」#3:品質が大きな利益を生み出す2年前、ウェリントン社では、マスターコントロールの製造管理ソリューションであるMasterControl Mxを導入し、それ以降、500以上ものバッチが電子的な製造記録を通じて出荷されました。短期的に見ても、これにより大きな品質強化に繋がったとHarnack氏は述べられました。「特に評価している点が、情報とプロセスコントロールの強化で、記録の管理強化や手書きによるミス、署名不備、コメントの記載ミスなどが削減され、バッチ記録の管理が大幅に向上したと感じています。また、天秤などの周辺機器や設備のデータ入力も可能です。このように製造管理を電子化することで、リアルタイムで製造に関する様々なデータにアクセスできる運用体制が構築できました。」また、このような改善を通じて、特に効果が大きかったのがレビューにかかる時間の大幅な削減でした。「例外によるレビュー処理には、バッチ記録のレビューや承認を行う上で、スピードと効率性の双方において大きな違いが生まれました。これにより、より早く製品を出荷することが可能となり、在庫管理やキャッシュフローの観点で大きな違いに繋がっています。」#4:品質が成長に繋がる複雑な製造管理システムは、時として、事業の成長の障害となる場合があります。例えば、ウェリントンフーズ社の製品は、数日をかけ、複数の工程を経て製造されている為、複数のバッチ記録や在庫処理、工程確認等が実施されています。企業がコストを管理しながら迅速に成長するには、それを支えるインフラが必要であり、品質マネジメントシステムを効率化し、効果的にデータ管理を行うことで、それを実現することができます。「弊社の品質システムに対する投資、特にテクノロジー分野に対する投資を行うことは、より多くのことを効率的に処理することに繋がっています。既存の業務量を変えることなく、また、人員を追加する必要もない為、品質分野のプロフェッショナルである既存の担当者だけで従来より多くの事を処理できるようになるからです。そして、そのように実現する事で、混乱を引き起こす事なく、組織的に推進することができます。」#5:品質のプロフェッショナルが混乱を未然に防止するHarnack氏は、自社の品質の担当者は組織に欠かせない存在であり、組織内の品質に対する様々な提言に関することなど、講演を通じて感謝の言葉を何度も述べられていました。「品質分野の担当者は、他の部門とは異なる形で品質に対する影響力を持っています。お客様や関係者が臨む高品質な製品の製造に限らず、業務プロセスの混乱を防止したり、日々の業務の質の改善にも貢献しています。このような結果は、非常に重要で価値のあることであり、感謝しています。」
この講演の録画(英語)をご覧になるには、下記をクリックしてください。
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