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2021-03-01コラム

2021年における新たなデータ分析

  • 2020年は誰もが予想だにしなかった一年となりました。一方で、今までは考えもしなかった様々な対策が講じられた一年ともなり、ソフトウェア等で生成されたデータもその例外ではありません。新型コロナウイルスに関連する新規感染者数や病床使用率、死者数といった数値がインターネットを通じて常にアクセスできるようになりました。また、感染状況を国別や都道府県・州別といった詳細化も可能となり、このようなデータは政策等に活用されています。
     
    2021年も予測が難しい状況は続いておりますが、同時にこれまで以上にデータの重要性は増してきており、弊社でも品質に関係するデータのアクセシビリティーや分析の強化に取り組んでいます。昨年、北米にて開催されたVirtual Masters Summit 2020では、プロダクトマネジメントのディレクターであるSue Merchantが、分析ツール「MasterControl Insights」の最新版の発表を行い、分析領域の今後について説明しました。本稿では、その講演内容の一部をご紹介いたします。
     
    FOMO:取り残されることへの恐れ
     
    「FOMO(Fear of Missing Out)」とは、インターネットでは常に最新の情報がタイムリーに展開されており、人々はそのような情報から取り残される恐怖を持っていることを示した言葉です。SNSに対する中毒といった状態に使われることもあります。ビジネスシーンでも、データやAIをもっと活用すべきといったことが日常的に言われておりますが、アクセス方法や活用方法を理解できていない方も少なくありません。一方で多くの人が、ビジネスにおける様々な判断を改善するとなると、何らかの形でデータが使われている、といった認識はあると思います。その為、データを活用していない状況を防ぐ為、手作業でもデータの収集や加工を行い、少しでも取り残された状態を軽減する策を多くの企業で行なっています。データが紙で運用されている場合、作業量も膨大になりがちです。一方で、正しいツールを使うことができれば、ソフトウェアが自動的に作業し、負担を軽減できる領域でもあることを意味します。
     
    課題
     
    データ管理における課題の原因の一つは、データが常に変わっていく性質を持っている点です。完璧なレポートが作成できたとしても、その内容が正確なのは作成時点から数秒や数分であり、内容次第では作成後すぐに変わってしまうケースもあります。その為、データを活用する為に必要なトラッキングや編集作業は、データ管理における課題となりがちです。また、このような業務を手作業で行う場合、入力間違いなどの人為的なミスが発生する可能性もあります。しかし、自動化や電子化のソリューションを導入すると、リアルタイムでのアクセスが可能となります。さらに、集計や分析までを行うことにより、データの価値を高めることができます。昨年のイベントでは、多くのお客様がこのような課題を懸念されておりました。弊社では、同分野に対するソリューションのリリースを2021年に予定しています。
     
    MasterControl Insights
     
    前述の通り、データに関連する課題とはデータの収集やエクスポート、そして、データの編集に集中しています。MasterControl Insightsでは、弊社ソフトウェア及び他社製品に登録された全てのデータを統合管理することで、データに対する完全な可視性を構築できます。また、収集や分析に発生していた手作業を廃止し、品質に限らず全てのデータを統合管理することも可能です。この操作は、基本的にドラッグ&ドロップで可能な為、ITに不慣れな方でも簡単に運用することができます。
     
    新型コロナウイルス関係のレポート等でもご覧になったと思われますが、MasterControl Insightsでもデータをビジュアル化し、誰でも簡単にダッシュボード等を使うことができます。ビジュアル化することで、データ自体に対する理解を容易にし、必要に応じて特定のデータの詳細化を行うこともできます。製造現場では、ライン毎のパフォーマンスやステータスに関するレポートを作成することで、管理者は現在の状況を的確に把握することが可能となり、発生している課題に対してもタイムリーに対処できるようになります。今後のリリースでは、予測的分析機能の搭載も予定しており、想定される課題を事前に提議することで、問題に対するプロアクティブな対応が可能となります。その結果、お客様の製品品質や効率性を改善し、全体的な生産性の向上に繋げたいと考えています。
     
    おわりに
     
    昨年は、コントロール不可能な様々な課題が発生した一年でした。ワクチン提供開始は喜ばしいニュースではある一方、2021年も課題が継続する状況は続くと考えています。弊社の多くのお客様も、依然として新型コロナウイルスとの戦いは続いています。組織内における様々なデータに対するアクセスや分析を可能にし、原因調査や影響度調査の精度を高めることで、より効率的で効果的な運用体制へつなげることができればと思っております。
     

    著者のご紹介
    Sarah Beale

    ユタ州ソルトレイクシティーにあるマスターコントロールのコンテンツマーケティングスペシャリストで、ホワイトペーパーやウェブサイト向けコンテンツを執筆しています。栄養補助食品を含む食品産業を専門とし、5年以上にわたり、ライフサイエンス及びヘルスケアに関する執筆を担当しています。弊社入社前は、ソルトレイクシティーの栄養補助食品会社に勤務し、それ以前はシカゴの第三者機関ヘルスケアアドミニストレーターに勤務していました。Brigham Young Universityで英語の学士号を、DeVry Universityで経営学の修士号を取得しています。

    本投稿は、英語の文献を元に翻訳または抄訳及び校正を行っており、本サイトに掲載されている全ての情報や画像の著作権は、当社(マスターコントロール株式会社)に帰属します(他社提供のクレジット表記入り画像等を除く)。コンテンツの再発行及び再配布は、個人利用の場合を除き、当社より許可を得た場合のみ可能です。また、本ブログを含む当社のWebコンテンツを利用することで発生する損害やトラブルについて、当社は一切の責任を負いません。


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