新着情報

新着情報

マスターコントロールからのお知らせです。

2020-09-30ニュース

Innovation Week「改善や改革につながるアイデアを発表」

  • ブレインストーミングや課題解決など、イノベーションに繋がる可能性のあるアイデアを発掘する手法は色々あります。そして、組織の成長と維持には、常にイノベーションが求められます。また、継続的改善と競争力の維持には、イノベーションが企業文化の一つとして、存在し続ける必要もあります。
     
    マスターコントロールのお客様は、人々の人生を変える様々な製品を開発しており、私たちは、お客様のプロセスの合理化を通じて、世の中に製品を展開することをサポートさせていただいています。その目標を実現する為、スピードと品質の双方の改善をサポートできる製品を目指して、ソフトウェアに対する継続的な改善と革新を続けてきています。
     
    そして、弊社における品質及び改善の文化を強化する新たな手法として、マスターコントロール米国本社のAlan Rencher(VP of Engineering)は、Innovation Weekを発表しました。
     
    弊社で開始したInnovation Weekは、人気テレビ番組「Shark Tank」に似ており、この番組は、かつて日本で放送されていた「マネーの虎」をベースとしており、投資家がビジネスプランを持ち込む挑戦者を選定する番組です。
     
    社員であれば、誰でもプロジェクトを提案して、そのアイデアのリーダーになることができ、プロジェクトの提案は他の社員から支援を受けることも可能です。Innovation Weekのキックオフとなる最初の1週間では、各リーダーは5分間で部門の代表に対して、イノベーションのアイデアを紹介する場が用意され、必要となる時間やリソース、社内外に対するメリット、指標などを紹介しました。そして、代表者が親指を立てたアイデアについては、そのリーダー及びチームに対して、1週間の時間が与えられ、そのアイデアの実現に向けた活動を開始しました。
     
    今回が弊社としては初めてのInnovation Weekでしたが、26個のアイデアが採用され、19個が実際に実現することができました。
     
    「このInnovation Weekは、参加したメンバーが楽しむだけでなく、優れたアイデアをソフトウェアに取り入れ、そのような革新的な考え方を弊社としての文化として取り入れることを目的としています。結果として、社内及びお客様の双方に価値や効率を提供することに繋がり嬉しく思います。」
    Alan Rencher
    VP of Engineering, MasterControl Inc.
     
     
    本稿では、今回のInnovation Weekにて採用され、製品にも間もなく採用予定の4つのイノベーションについて、ご紹介いたします。
     
    #1:手順書作成ツール
     
    お客様が弊社製品の利用を開始する際、全ての手順書を整備する必要があり、この作業は全てのソフトウェアが関連するSOPや作業指示書が対象となっています。マスターコントロール米国本社にてProduct Managerを務めているErin Wrightは、この点に数週間を要している点に着目し、プロセスのスピードアップを目指し、「手順書作成ツール(仮)」のアイデアを発表しました。
     
    この新しいツールは、全てのソフトウェアが対象となっており、各製品に関連する業務手順を作成する為のテンプレート作成ツールのようなものです。まず、システム内のワークフローのデータをJavaScript Object Notation(JSON)形式でエクスポートし、このツールにアップロードして内容のスキャンを行います。その後、内容に関する検証や確認、用語の統一性などに関する質問がユーザーに対して表示され、全てを完了すると、弊社製品を利用する為のSOP及び業務手順が作成されます。
     
    このSOPや手順書の作成には、従来は約2週間程度かかっていましたが、30分程度に短縮できるとWrightは考えており、作業自体の効率性改善と、ソフトウェアの稼働に向けた時間のスピードアップに繋がります。この機能は、マスターコントロールの文書管理と教育管理、Enhanced Form(FBS)をまずは対象としており、2021年の1月ー3月から利用可能(英語)になる予定です。
     
    #2:リンクされた教育コースのタイトルを自動的に更新
     
    弊社の教育管理及びレポート・分析機能を担当しているJamie Nowacekは、SaaS環境にて教育管理を利用する場合のデータ管理の現状、そして、現状の法規制要件を組み合わせ、「リンクされた教育コースのタイトルを自動的に更新」というアイデアを発表しました。そして、開発者やプロフェッショナルサービス部門と協力し、一つの小さなコード変更を行いました。
     
    その内容は、文書名が更新された際、その内容がリンクされた教育コースと一致していれば、レポート作成や法規制に関連するデータの検索が簡単になるというもので、2020年末にリリースされる予定となっています。この仕様があれば、監査を受けている際、対象となる教育記録を素早く検索できたり、文書名と教育コース名が異なっている理由の説明といった煩わしさを無くすことができると考えました。
     
    「小さな変更に自分が関わることで、お客様に多大な価値を提供できることをInnovation Weekで知りました。そして、それこそがInnovation Weekの目的であると思っています。」
    Jamie Nowacek
    MasterControl Inc.
     
     
    #3:パスワード認証をなくす
     
    網膜をスキャンするだけで管理された環境に入る仕組みをスパイ映画などで見た方も多いと思います。顔認証とNFC(近距離無線通信)を組み合わせることで、頻繁な変更や覚えるのが困難な長いパスワードを使用せず、トップレベルのセキュリティーに繋げることができます。このアイデアでは、ユーザーがNFCを搭載したネームタグや他のデバイスを持った状態で、自身のPCに近づき、顔認証と組み合わせることで、ログイン認証ができるようになります。また、セキュリティーを強化する為、NFCを携帯するユーザーが5秒以上離れると、自動的にログアウトされる仕組みも搭載されています。
     
    このセキュリティーに関連する機能は、従来にはなかった仕組みである為、弊社では、予備特許の申請を行っています。
     
    #4:データ構造に「全削除」を追加
     
    米国本社にて7年以上在籍し、バリデーションのプロジェクトマネージャーを務めるKyle Jeffsは、ユーザー会などの要望からクリック数の削減が時間の削減につながることを理解しており、データ構造の全てを削除しようと思っても、一つ一つ操作しなくてはいけない点に気づきました。また、データ構造の内容によっては、この作業が膨大になるケースもあります。その為、お客様だけでなく、弊社の導入サービスやテクニカルサポートにもメリットがあると思い、「全削除」機能のアイデアを発表し、実現しました。
     
    「この操作は場合によっては膨大な時間がかかる一方、機能としては数日で開発できると思い、発表しました。本機能は、2020年末のリリースを予定しています。当該機能の開発に関わった担当者も楽しんでおり、次回のInnovation Weekを楽しみにしています。」
     
    Kyle Jeffs
    Validation Product Manager
    MasterControl Inc.
     
    ※本記事でご紹介している機能やリリース時期は英語版でのリリースになります。日本語を含む多言語対応については、リリースノート及び弊社Webサイトをご参照ください。
     
    著者のご紹介
    Jennifer Hurst
    Staff Writer, MasterControl Inc.

COPYRIGHT © MasterControl K.K. ALL RIGHTS RESERVED.