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2020-04-07コラム

クリエイティブなQuality Cultureを作る6つの「C」【後編】

  • 本記事は連載企画の後編です。前編をご覧になりたい方は、こちらをクリックしてください。

    #4:Culture「カルチャー」

    企業の文化に新しいことを追加するには、その企業の組織全体に浸透させる必要があります。例えば、ある役員がQualityを軽視している場合、組織図上でその役員の下に構成されている全ての担当者も同様の認識を持ってしまっている可能性があります。一方で、優れた文化や価値観を有していると主張する企業は非常に多いです。主張すること自体は良いことなのですが、過信がないように、現状とのギャップ分析をすることを推奨しています。また、改善点が見つかった場合、改善の為の計画を長期と短期の2種類で作成しましょう。課題の有無は必ずしも問題ではなく、その課題に対して迅速にゴールを設定し、その解決に進めていくことができるQuality Cultureが重要であると考えています。

    #5:Customer「カスタマー」

    Qualityとは、企業の顧客が何を求め、何を必要としているかに大きく関係しています。例えば、製品の品質が高まることは、顧客の期待が高まることと連動しているからです。企業に課題がある場合でも、顧客のニーズを的確に予測し、時代の先を走り続けることが可能であれば、その課題が大きな問題にはならないかもしれません。しかし、現実を踏まえると、多くの企業は、その期待の先を走ることは実現できず、期待を追いかける立ち位置になってしまうケースの方が多いです。そして、顧客は不満を抱え、最終的には競合他社に目を向けてしまうことに繋がります。競合他社の一歩先を行く為の鍵は、顧客との関係をポジティブな状態で維持し続けることです。顧客からの苦情は、CAPAの必要性や製品品質の改善に対するヒントと捉えるべきであり、そのような理由からクリエイティブなQualityと顧客との関係は密接に関係しています。

    #6:Circle「サークル」

    クリエイティブなQualityに導く最後の「C」は、Qualityのサークルであり、定期的に課題の特定や分析、対処を目的として集合し、ディスカッションなどを行う従業員のグループを意味しています。このようなグループ活動が存在していない場合、他の業務との共存が課題になり、このような活動に対して組織としてもサポートすることを検討する必要があります。しかし、このような活動が出来上がれば、そこから生まれる結果には、組織全体に対する十分な恩恵に繋がります。

    最後に

    イノベーションが常に求められるビジネス・マーケットの世界では、クリエイティブなQualityは組織が成長する上で必要不可欠です。今回は、リーダーが品質問題を解決し、組織全体で取り組む為に必要な幾つかのポイントをご紹介させていただきました。このような機会を通じて、競合他社に対する優位性を強化し、顧客との関係強化に繋げることができれば幸いです。


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